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ベイタウン旅行倶楽部 / 俺達のホームページ

柴又〜帝釈天〜金町浄水場の取水口
日本一有名な取水口(塔

緩やかな曲線に、歴史を感じるレンガ造り。今になり造形美と、夕暮れの柴又界隈の情緒と重なって、なんともいえないいい雰囲気。帝釈天のお参りのついでに・・・。


夕暮れ時の取水口。この向こうにもうひとつある。

日本一なのかどうか分からないが、他に取水口(あるいは取水塔)で有名なのってあったっけ?
ふと思い出すのは村山貯水池の赤い三角の屋根のもの。今あるのかどうか。昔は何かと観光パンフだかなにかに結構露出していた。しかし、この金町浄水場の取水口にはかなわない。なんせ、この風景はフーテンの寅さん(映画「男はつらいよ」)の中に結構な頻度で登場するからだ。

12月3日の日曜、午後、急に柴又に行くことを決意した。しかも、珍しく電車で。JR海浜幕張駅から西船橋を経由して本八幡で降り、徒歩5分で、京成八幡から高砂経由の柴又という経路で寅さんの故郷を訪ねてきた。電車賃は片道390円。休日に電車なんて使ったことないので、相場は分からないのだけど、意外に安ので嬉しい。所要時間は、まあ接続にもよるけれど1時間半くらいは見たほうがいいかも。

右は、京成の八幡駅。この古ぼけた京成百貨店と書いてある中にホームがある。思い切りレトロでいい雰囲気。たまたま来た京成電車の特急に乗って次の駅が高砂。柴又はそこで乗り換えて1つめの駅である。案外近い。高砂駅と金町駅を結ぶ京成金町線は間に柴又駅ひとつを挟んで往復しているだけの短い区間なのに、乗客は少なくなかった。半分は柴又の帝釈天を目指す観光客なのか。



上の写真の左は高砂駅のホームにて。ここからの下りは京成金町線と北総線、それに成田方面の京成本線など3路線に分岐している。中央の写真は京成金町線の列車内。写真が小さくてわかりにくいが、それほどレトロ感はない。ただ、扇風機の形状がやや古めかしい。右は、柴又の駅表示。私がお世話になっている茂野製麺の広告が出ている。そういえば、高砂の駅でも見かけたし、京成電鉄の駅のそこかしこで見かけることが多い。東京下町近辺で茂野製麺がポピュラーなのはこういった宣伝効果が大きな役割を果たしているのかもしれない。

柴又に到着したのは、午後2時半くらいか。駅頭に立つのは13年ぶりくらいか。最後に訪れたときは妻と一緒だった。あのときは、クルマで来て、駅近くの駐車場にクルマを停めて、駅から歩いて帝釈天でお参りし、川甚で食事して、というコースだった。今日は訳あって一人旅。といっても別に喧嘩したわけではない。

駅の前にはそれほど広くない広場があって、おばちゃん軍団が寅さんの銅像の前でかわりばんこずつ記念撮影をしている。そうだ、ここに来るまであまり考えてなかったのだが、主演の渥美清さんはもうこの世の人ではなくなってしまったのだ。あれから10年近く経ったのだっけ?それでもこれだけのたくさんのファンの人たちがきゃっきゃしながら写真を撮ってるというのは、なんとも凄い人気である。






駅から帝釈天参道を歩く。参道はそれほど広くないので混雑している店の前などは歩き難い。年末年始は大変そうだ。



左端(写真上)の店で、牛もつ煮と缶ビールを買って、店の前のちょっとしたスペースでいただく。周囲には色々な人が座って飲み食いしている(写真中央)。背後に渥美清寄贈の常夜灯があって、いい感じ。



昔なつかしい”のしいか”を売るおじさん(写真左)。私の育ったのは田舎だったからかもしれないが、実際にこんな機械で作りながら売っているのを見たのは初めてのことである。









さすがに団子屋さんが多い。大抵、草団子。今回はちょっと団子は食べなかったけれど、以前、並んでまで買って食べた団子はおいしかったなあ。あと、仕上げに焼いてくれる草団子もある。





「とらや」は実際に1〜4作の撮影に使われたと店頭の自家製POPに書いてあった(写真左)。でも、このように「当店が映画のモデルとなった!」のように自称する店が多く、なにが本当でなにがウソなの分からない。立花屋せんべいの懐かしくまたおいしそうに見せる店構えに感動して思わず食べ歩き用のせんべいを買ってしまう(右)。



左は飴屋さん。器用に棒状に延ばしたら、ハサミでちょきちょき切っていた。川崎大師の参道でやってるように、とんとんと包丁で切るスタイルではないのだ。このお店、セキ止めの飴がメインらしい。薬草でも入っているのだろうか。
右は飴屋さんの斜め前くらいのお店に売っていたお菓子。小舟の中に人形が入っている。タイトルはズバリ、「矢切・渡し舟」。ネーミングが安易すぎ。



左は、蒲焼で有名な川千屋。私が社会人になってすぐ、先輩が連れてってくれた思い出深い店。そのときは鰻をご馳走になった。忘れられない味。その後、後述するが川甚という店も知り、一時期ごひいきにしていたこともある。右は、そう、焼き団子もやっているのがこの亀家本店。単なる草団子よりも手間がかかるので大変そうだった。



おそらく河川敷のほうにも足を延ばして引き返してきたのであろう団体さんとすれ違う(左)。さすがに年輩の方々が多いようだが、結構20代前半のカップルも多かった。
色々なお店を覗きながら時間をかけてゆっくりと歩くが帝釈天の山門までは近い(右)。時刻は4時近いか。




柴又帝釈天は、本来の名を題経寺という。その他、帝釈天ににまつわる色々なことは帝釈天の公式ホームページで確認されたし。上の左の写真は本堂、右は佐藤蛾次郎がこの前で彗で境内を掃除したりしてお馴染みの鐘つき堂。山門も本堂も鐘つき堂も、皆彫刻が凄い。



いつからなのか、本堂の奥の部分がガラスですっぽりと覆われ、「彫刻ギャラリー」としている。十数年前に行ったときもそうなっていて、全然気づかなかったのか。それとも最近そうなったのか、まあ、確かにそうしたほうが見やすいし、風雨から建物を守るということでいいのかもしれない。が、ちょっとねえ、と思ってしまった。好みの問題?

上の右側の写真がその彫刻ギャラリーへの通路。その下の右の写真は山門から参道の商店街を見たところ。緩いカーブをしている。映画の中だと(セットかもしれないけれど)まっすぐという印象だったけど。

境内の奥には紅葉の綺麗な庭園がある。有料なので、今回はパスした。つーか、この後、表題の「日本一有名な取水口」を見に行かねばならない(笑)ので、急がねば。夕日はかなり傾いてきている。あと20〜30分くらいで沈んでしまいそうだ。





ところで、「男はつらいよ」の原作者である山田洋次監督が新聞のインタビューで応えていたが、何故映画の舞台が帝釈天だったかというと、語呂の良さだったらしい。「葛飾・柴又・帝釈天」という具合に。候補はいろいろあったものの、帝釈天ほど語呂の良いものがなかった。帝釈天は、ポン!ポン!ポン!と言える。新井薬師はそうはゆかない。

ということは背景に江戸川があって、矢切の渡しなどがあるという柴又特有の情緒が映画に付随してきたのは偶然の産物なのか。まあ、目黒不動尊ではあの江戸川の雰囲気は出なかっただろうし、また違った雰囲気の映画になっていたかもしれない。

さて、帝釈天の裏口(?)から外に出て江戸川に出る道を行く。正面に写真の「川甚」が見える。出来た当初は物凄い近代的なビルだったんだろうが、今じゃ古ぼけている(写真左)。

「川甚」は、川魚料理の店として名高い。鯉料理がうまい。鯉の洗い、鯉こくなどを堪能できる。鯉というとどうしても生臭いという印象があって食わず嫌いな人は多いと思う。でも、一度、「川甚」の鯉を試してみて。

以前夕方ののなんとか御膳というコースを注文したことがある。質、ボリュームと言うことなし。お酒を飲みながらゆっくりとできた。鰻も最高にうまい。その上、案外リーズナブル。奥に木造の建物があり、見事な中庭を見ながらの食事は贅沢この上ない。個室もあって、料亭の雰囲気を味わえる。ベイタウン旅行倶楽部お薦めの料理屋さんだ。駐車場もある。今回は電車で来たことだし、時間さえあればゆっくり酒でも飲んでゆきたいところだった。

「川甚」の右手の奥には大正ロマンの「山本亭」、更にその先には「寅さん記念館」がある。それもまたの機会ということだ。残念。なんでも、「寅さん記念館」は9周年という。まだ一度も行っていないので、次回は是非とも寄ってみたい。そして、直進すると江戸川の土手に出る。



ここが江戸川土手。下流の方向である。
「さくら。兄ちゃんは旅に出る。」とか言って寅さんがこの土手の上を歩いてどこかに行ってしまうシーンをそれとなく何度も観たけれど、ほんと、旅に出たくなる心境になる。川のある景色っていいよね。

それと、今日来てみて、ひとつ謎が解けた。寅さんが土手沿いにいきなり現れたり、また、旅に出るときに土手沿いを歩いていってしまうのって、物凄い疑問だったのである。だって柴又の駅とは逆方向だし。だけど、川下の京成線のガードにしろ、川上のJRのガードにしろ意外に近い。近いといっても1〜2kmあるが、風流な寅さんだから、おそらくちょっと遠めの駅までのんびりと歩いたんだろうね。

川下にあるのは北総線のガードで、京成線のガードもっと下るのであった。というのを後で地図で見て知った。京成線の江戸川駅まではちょっと遠いかもしれない。



左は川上の方向を見る。やや右手前方にその日本一有名な取水口が見えるが、待て、待て、それは後ほど。まずは河川敷へ降りてみる。
左手のサイロみたいな建造物は金町浄水場。
右は土手下から眺めた景色。このアングルも映画でお馴染み。ちょっと逆光になってしまっている。もっと早い時刻に来れば良かったかも。



河川敷に降りる。そろそろ練習を終えようとしている草野球のチーム。



ここが「矢切の渡し」。向こう側は千葉県である。「野菊の墓」では正男(だっけ?)が、この舟であっち側に行ってしまった。で、いいんだっけ。中学い年生の時に読んでそれっきりだから殆ど覚えていない。

渡しの看板(といっても木にペイントしただけだが・・・)の左側に座っているおじさんは一所懸命ビニルひもでワラジを作っていた。長さ5センチくらいのミニのワラジだ。キーホルダーにもケータイにもつけられそう。乗船記念にどうぞ、ってわけだけど、1足400円は高いなあ。それだけ時間をかけて作ってるのかもしれないけどね。

その後、「矢切の里」というサイトに以下のように記述されていたのを発見。
「十五才の政夫と二つ年上の民子の従姉弟同士の間に芽生えた清純な恋物語です」
政夫でしたね。それと、15歳という設定だったんですね。驚き。あまりにも忘れているので、一度ちゃんと読んでみる必要がありそうですな。




待つこと15分。対岸に行ってた渡し舟が戻ってきた。桟橋には次に乗り込む予定の人々がたくさん待っている。でも、一旦どかないと今乗ってる人たちが降りられないよ。

因みに運賃は片道100円。安い。本来は観光用なんだろうけど、これなら生活に使ってもいいような気がする。それから、前述した茂野製麺では、矢切のブランド商品を出している。「矢切りそば」と「矢切りうどん」である。パッケージにも「矢切の渡し」のイラストが描かれている。独特の乾燥方法と、ひとつひとつ丁寧に手折りされた、いわゆる「手折りめん」でおいしい。ただ、「矢切り」は「手折り」に引っ掛けたのか、でも、地名なんだから「矢切」にしてほしい。今度、茂野和彦専務に話してみよう。(笑)

茂野製麺の「手折りめん」シリーズは、ネットで購入することができます。
詳しくは、茂野オンラインショップ(http://www.shigeno.co.jp/index.html)をご覧ください。




なんとか日没まで、ぎりぎりだったけど、その日本一有名な取水口(塔)の近くまで行くことが出来た。これ、夕暮れくらいまでだったらいいけど、夜はとても不気味な感じがしそうだ。写真が小さくてわかり難いけど、左の写真の遠くに、やや右のほうの地平線に給水塔のようなものが見える。給水塔マニア(笑)としては是非行ってみたい。右の写真は、50mほど金町寄りにある取水口。わざとデザインを換えている辺りは当時のデザイナーさんに脱帽。煉瓦造りというのもたまらない。機能とコストパーフォーマンスだけを重視し過ぎた昨今の建造物とはちょっと違うね。



日本一有名な取水口を見ていて、うっかり日本一有名な落日を見逃してしまった。出来れば、帝釈天のシルエットに夕日が沈んでゆく写真を撮りたかった。とにかくあっと言う間の日の暮れである。あれだけ大勢の観光客、参拝客で賑わっていた参道もだいぶ人通りが少なくなってきた。



夜は夜の風情がある。左は手打ちそばのお店。右は川千屋さん。そろそろ腹も減ってきた。



帰り道もなにかと誘惑の多い参道。ダイエットという言葉が何度か脳裏をよぎったが、誘惑に勝てず、柴又の味「揚げ餅」(左の写真)を買って、食べ歩きしてしまった。右は「矢切り御膳」(送り仮名付き)。御膳というのとラーメンという組み合わせは若干違和感がある。ラーメンの隣はキムチ丼。手前は草団子。





たなかやさんには黄色の成分が飛んでしまった寅さんのポスター。中央はもちろん鰻。どのお店のものか忘れた。肝のお吸い物がついて1995円。微妙に2000円を割っているところが凄い。右は屋台風ラーメン。380円。安い。案外このくらいの金額のラーメンっておいしかったりするのだ。いかん、いかん、早く帰らなくてはならない。因みに今夜の我が家のおかずは女房自慢の手作り餃子である。関係ないか。(笑)



これから帰るところ。柴又の駅前の寅さんの像にも別れを告げる。あれほど日中に人だかりだった寅さんの像も今はひっそり。と、いってもまだ6時にもなってないのだ。この時期は5時を過ぎると暗くなるからね。右はホームから金町方面を見る。微妙なカーブが哀愁を感じさせる。今にも寅さんが電車に乗ってやってきそうな気配である。

しかし、寅さんがやってきそうな、なんて思ってると・・・。



なんとあの人に会ってしまう。もしかしたら本物かと思ったけれど、眼鏡かけてるし、帽子の帯の白い部分はガムテだったし、背広には細かいチェックが入っていなかった。残念。でも、雰囲気は良かった。彼は恥ずかしそうに、まあそれでもカメラを向けると、「おっす!」という表情でポーズを作ってくれた。その他の人々は見て見ぬふりをしている。積極性も無いので、おそらく個人的な趣味でこういう格好をしているのだろう。

ニセモノ(笑)でもいい。寅さんに会えたのだ。

彼はその後、電車に私と一緒に乗り込み、そして、私の座席の隣に座った。一駅の間だったけれど、寅さんと私は並んで座って電車に乗っていた。貴重な体験が出来た。彼は、トランクからパンのようなものを取り出し、ぱくついていた。そして高砂の駅で思い切り早足に階段を昇り、雑踏へ消えていった。いったい何者なんでしょう。



というわけで、私の柴又へのショートトリップの旅が終了した。
夕方、ほんの数時間の異次元空間という感じだった。楽しかった。寅さんに会ったことはすぐに自慢しようと思った。残念ながら我が家で寅さんの映画を語れるのは私しかいない。妻子はまったく興味も無い。困ったものだ。

2006/12/3 Zaki

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