ベイタウン旅行倶楽部
新東京観光・東東京
なんと申しましょうか。東京ってなんだかんだ楽しいところっすよね。なんと言っても大好きなB級の飲食店が多い。レベルも高い。お金あんまり持ってなくても満足できる。そんな感じで東京をほっつき歩いています。特に東東京を重点的に。寄稿も歓迎っす。よろぴく!



皇居は都内最大の観光地
たぶん都内に住んでいる人もあまり行ったことがないのでは・・・
お薦めします。ここはとても素晴らしい観光地です。




2007年3月17日、土曜日。友人のピアニスト栗本修の関連で日本橋に行った。用事が終わった午前中に帰宅してもよかったのだが、ついでなので、午後大手町の某社で休日返上で汗水流している(?)知人と待ち合わせ。12時から2時まで時間を潰さなくてはならない。そんなわけで、初めて皇居の東御苑に行ってみた。



まず上の写真を見てほしい。巨石の石垣。そのスケールの大きさに圧倒される。
これが江戸城の天守台である。つまり、この上に天守閣がどかんとそびえていたのだ。
天守閣は5層6階で国内最大級の大きさだったらしい。凄い。残念なことに1657年の明暦の大火(振袖火災)で消失し、その後再建されることはなかった。

ま、しかし、私のような者が見ても素晴らしくでかい台座であり、この上に乗っていた建物が想像を絶するものだというのは雰囲気で分かる。そんな天守台の存在や、そしてそこまで立ち入ることが出来ることを、今日(3月17日)そこに行って初めて知ったのである。江戸城には天守閣があったことは薄々知ってはいたものの、おそらく宮殿の中だから一般の人間はそんな場所には行けないと思っていたのだ。

それからそれら東御苑と呼ばれる場所の存在も初めて知った。今まで行った場所と言えば二重橋や新宮殿が見える大きな広場(皇居外苑)、それから、マラソンランナーが走る桜田門周辺、もうひとつ、武道館のある周辺の北の丸。それくらいかな。まさか皇居の、いや江戸城の天守のある本丸や二の丸の中に入れるとは夢にも思っていなかったのだ。


和田倉噴水公園。東京駅からのアプローチで最初に出会う場所。公園に面して洒落たレストランもある。 桔梗門。業者さんが出入りしていた。もちろん通行許可証が必要。一般の観光客はここから中には入れない。門の奥は皇居の警察本部がある。


新宮殿。特別な日でない限り遠くからしか眺められない。
[訂正] ところがこの建物は「宮内庁舎」であることが宮内庁のサイトで分かった。宮殿はその左側で外から見えない。また、これらを含めて皇居参拝申し込みを事前にすれば中に入って近くで見ることが出来る。
坂下門。事実上、新宮殿の入り口がここ。一般の入場は出来ない。外国の要人などが来日して天皇陛下に謁見するときに使う門なのかもしれない。


あまりにも有名なこの景色。二重橋である。でもこの位置からは二重に見えない。一応ここが正門だという。手前の橋は右から左に渡り、奥の橋で左から右に渡り直し、そして宮殿に行くのである。 正門の手前にいらっしゃる衛兵(という表現でいいのか)。かっこいい。いつもこのポジションというわけではなく、左右の衛兵が交代するときに、真ん中でこうやって立ち、相手を待つのである。

正門(つまり手前の橋)を正面方向から見た図。 奥の橋。手前の橋のたもとから撮影。

上の写真群は、今まで私が知っている皇居であり、そう滅多に行ったことはないまでも、数回その景色は現実に見たことがある。ところが、これからご紹介する場所は今回初めて行く場所で、しかも、想定していなかった場所である。

私は東京駅から二重橋や桜田門まで歩いて、さて、あと四、五十分どう過ごそうかと考え、とりあえず大手町に向かったのである。昼食がまだだったので、知人に会う前に大手町のどこかで食事でもと思ったときに大手門に向かう人の流れが見えた。桜田門は例外として坂下門や桔梗門、また半蔵門などもそうなのだが、門番が立っていて、門の向こう側には行けないはずなのである。ところがよく見ると、みんな中にすーっと入ってゆく。

あれ?な、なんだ!

私もとりあえず中に入った。門をくぐると、発券所があり、おじさんから札を貰う。入場無料なのだ。ラッキー。私はそんな場所があるなんて知らなかったので、物凄く嬉しかった。観光客もちゃんといる。雰囲気的には日本人3割、中国人3割、そしてその他の外国人という感じだろうか。日本人だと思っても、会話から中国人だったというケースがあまりにも多い。因みに私のようにいい歳したおやじが一人で歩いているケースは無かった。


大手門。東御苑の一般の入場が出来る門のうちのひとつ。門はその他も二重の構成になっていて、一旦高麗門を抜けてから直角にそびえる大きなもうひとつの門を抜ける。 高麗門をくぐり抜けたとこにあるもうひとつの大きな門。たかが門といってもそのでかさに圧倒される。だいたい門の石垣だって凄いスケールだ。扉の部分も半端はない。


大手門のところにある鯱。天守閣のものなのか、それとも櫓のものなのか分からない。ちゃんと説明文を読めばよかった。 東御苑の中にある休憩所。森に囲まれ、いい雰囲気。売店やトイレが併設されている。

大手門から東御苑に入り、まずは右手になにか博物館のようなものを見て、更に歩くと、売店が出てくる。いい雰囲気の森の中の休憩所である。その建物の前で西洋人っぽい感じの若者が一所懸命何かを食べていた。お腹も減っていたし、真似して私も買って食べようと、売店の中に入ったら、お土産は置いてあるものの、パンとか、またその類が売っていない。飲み物は自販機だ。

ふーむ。すると、パンが外の自販機にあるのか、そう考え、建物を一周。いや、無い。おかしい。彼はパンをどこかの駅の売店で買ってきて、それを食べているのだろうか。仕方ない。諦めて、再び彼のいる場所に戻り、ちらりと見ると、なんと彼の食べていたのはアイスモナカだった。他にも食べている人がいた。もう一度売店に入るとアイスモナカを確かに売っている。

バニラとあずき。いずれも100円だ。消費税込みで100円だから安い。それに飲み物も安い。つうか、観光地のように高くない。私はアイスモナカを昼食にするわけじゃないけれど、一応買ってみた。空腹なのでめちゃくちゃうまかった。それに大きめで、嬉しかった。


同心番所。いわゆる警察の詰め所だったのね。 百人番所。槍や弓の使い手が昼夜交代で詰めていたらしい。


東御苑内の通路。広い。凄いとしか言い様が無い。 二の丸庭園の雑木林。あまりも広いので、今回はこちらには行けず。


汐見坂。二の丸から本丸に行く道はいくつかあるが、ここはそのひとつ。 白鳥濠と、おそらく丸の内の辺りのビル群。汐見坂上からは非常に景色がいい。江戸時代にはここから海が見えたという。


汐見坂を上から見る。結構きつい坂道だ。皇居の中にこれほど標高差があるなんて思いもよらなかった。 更に道なりに歩いてゆくと、このページのトップの天守台が見えてくる。


桃華楽堂。雅楽でもやるところなのか。和風の建築物が多い中でこれは目立つ。天守台の脇に建つ。 天守台の前に広がる芝生の庭。物凄く広くて気分がいい。しかも、芝生に入ってもいいのだ。


天守台から。昇ってくるのは全員外人さん。私が天守台にいたときには私以外はみんなアングロサクソン系の外人さんだった。 天守台から眺める本丸の広場。写真からは分かり難いだろうが、桜がちらほら咲いている。それにしても、本丸だけでこんなに広いのですよ。


天守台から広場の反対側を眺めると武道館の屋根が見える。周囲の外人さんに、(もちろん英語で)「あれが有名な武道館ですよ。」と教えてやりたかったけど、恥ずかしいのでやめた。 本丸の庭園を歩く。趣のあるところが随所に。そりゃ当然だ。間違いなく日本一の庭園だろう。こういう場所を知らなかったなんて、ちょっと悔しい。


茎の部分がオレンジっぽい珍しい種類の竹。 富士見多聞。武器弾薬の倉庫だったと思う。


石室。どういうように使われていたのか、調度品などを入れていたらしい。 まだ3月17日なのに、ご覧のように桜が咲いている。写真を撮っているのは何故か日本人だけ。


富士見櫓。天守が消失した後、天守の代わりとして使われていたらしい。ここから将軍が両国の花火を見たのだとか。いいねえ。 殆どの観光客は富士見櫓の前を素通りしてゆく。富士見櫓が少し奥まったところにあるせいか。


大番所。ここも警護にあたる方々の詰め所だったのだろう。それにしても都心の真ん中の雰囲気じゃないね。こりゃ。 再び大手門。東西線を利用するならば、反対側の平川門(武道館寄り)を出たほうがバリエーションがあって面白いかもしれない。

再び大手門を出て、現実の社会に放り出されたような気分で大手町を歩く。時刻は約束の2時を回ってしまっていたが、知人に皇居を歩いたことを言うと、かなり驚かれた。驚いた意味は2つあって、「物好きだねえ。」という意味と、もうひとつはやはり彼も二十数年大手町に通っていて、やはり東御苑内に入って歩いたことが無いというのだ。

「その代わり、と言っちゃなんですが、皇居の周りはもう何度もマラソンしたことがありますよ。」と彼は笑った。そうだ、忘れていたが、私も二十代の頃、某企業に勤務していた関係(?)で、皇居マラソンは何度か経験がある。約5キロだけど、ハイペースなのと、結構高低差があるので、キツイと感じた。

ま、それはともかく、関東の人間は京都だ、奈良だ、金沢だ、と騒いで旅行に行ってるが、まず皇居に行くべきだと思った。こんなに贅沢な観光地が殆ど外人さんだけのためにあるなんて勿体無いのである。ベイタウン旅行倶楽部としては皇居をイチオシの観光地として推薦するのだ。よし、また行こうっと!!

2007.3.17 Zaki <しばざ記 214

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