ベイタウン旅行倶楽部
新東京観光・その2
なんと申しましょうか。東京ってなんだかんだ楽しいところっすよね。なんと言っても大好きなB級の飲食店が多い。レベルも高い。お金あんまり持ってなくても満足できる。そんな感じで東京をほっつき歩いています。特に東東京を重点的に。寄稿も歓迎っす。よろぴく!



雨の夕刻 浅草から山谷まで歩く
台風の影響の雨の中を半身濡れながら浅草、吉原、そして山谷を歩く。
山谷はだいぶ前に興味本位で歩いた。あれから三十年経ったかな。



9月19日。
雨の休日。夕刻、浅草橋に用事があったので、ついでに、雨の浅草〜山谷を散歩。
そこから都営浅草線に乗って浅草で下車。歩き始めの腹ごしらえで、焼きそば専門店の花家に寄りました。

古ぼけた看板には、「甘味・喫茶・焼きそば」と書いてあるものの、メニューは焼きそば(普通)400円と、焼きそば(大)500円の2つだけ。それと缶ビール350円ですね。瓶ビールは500円だったかな?

とにかくこれだけです。
これだけなのに、人気は高いのです。



店内はこんな感じです。
各テーブルには割り箸とソースしか置いてありません。

入ったときにはたまたま空いていたものの、徐々に混みだして、ほぼ満席になった。
中途半端な時刻なのに、さすがだな。



もちろん私はビール。
焼きそばは普通盛り。



味はシンプル。キャベツとモヤシが少々入っている程度。薄めの味付けなので、テーブルに置いてあるソースをかけて食べたほうがいいです。麺は細めで、独特の歯ごたえ。
正直言って、ベリーグッドにはほど遠いですが、いかにも浅草って感じがタマランチ会長です。



浅草に纏わる芸人さんのカレンダーが掛かっている。
土地柄だな。



この写真、店内を撮ったもののトリミングなんだけど、この満面の笑顔をしているお客さんなのか店の知り合いなのか、なんかいい感じなので、掲載しちゃったよ。(笑)
後ろ姿の不機嫌そうな女将とは対照的。(笑)



そして先日と同じ六区を北上する。
雨は本気で降っている。




スマートボールの店。
健在で嬉しい。

次回、時間があれば寄ってみたい。




車屋さんも雨の中、大変です。
お客さんは外人さんのカップルだった。

雨はまったくやみそうもなく降り続いている。



取り壊しの日々が近づいているこの鉄塔。
寂しく雨に濡れていました。
またひとつ昭和が無くなってしまいます。
先日見納めだと思ってバシバシ写真を撮りましたが、また寄ってしまいました。(笑)
ところで、「雨の遊園地」(谷内六郎・詞 中村八大・曲)をご存知でしょうか。
幼少の頃、確か幼稚園の催しで上野動物園に行った時が雨で、メリーゴーランドもジェットコースター(当時あったかな?)も乗れなかった時の情景が同曲のイメージと重なってまして、更に昨日の花やしきもそんな感じでした。



その花やしきの通りを眺める。
浅草寺の屋根が見えるね。



人通りの少ない初音小路。



先日同様に、ひさご通りを北上する。
屋根があるのでこのルートは必然的。



前回も撮った米久。
今回もスルーだ。(泣)



ホテルの灯りも雨だとなんとなく哀愁が漂っている。
私の好きな漫画「優しい夜」はこの辺りが舞台なんだろうな。



デンキヤホールなんてネーミングはかつて電気屋さんだったのかな。
それとも、神谷バーのデンキブランに因んで?

http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13023457/

おー。ここ、結構食べログの評価高いわ。

そしてここから千束エリア。(番地表示はまだ浅草)
千束通りは歩道がアーケードになっているので雨に濡れない。
つまり、ひさご通りから千束通りは交差点だけ傘を差せばいいのだ。

それでも結構濡れてしまっている。
最初のルート選択のミスだな。



250円の弁当屋さん。
どんなものなのか寄ってみたいな。

http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13152430/



昔ながらの駄菓子屋さん。
商品ケースが懐かしい。



お茶とかコーヒー豆などを売っている店。
店先のほうじ茶の焙煎機が懐かしい。
今、滅多に見ないよね。



段々と暗くなってきた。



吉原の中心部。
この時間帯は、もう営業の真っ最中だから写真を撮るだけの為にここを通るのは、なんとなく失礼。なもんて、望遠でエリア外から撮る。

でもどうなんだろうな。あんまり活気があるようには見えない。
やっぱ不景気なのかなあ。



吉原大門の交差点から近いところにある長屋。
千束通りと並行している道。
吉原の境界だったような感じ。



吉原大門の交差点の脇にある見返りの柳。
もちろん、震災から空襲、そして移転やらで、この柳は何代目かなんだけど、でもそこに立っていると、往時に想いを馳せることが出来る。

見返りの柳とは、吉原の客が後ろ髪を引かれて振り返るというところから来ているそうだ。



吉原大門の交差点を山谷方面から吉原の方向を眺める。
ここは何の変哲もない交差点。

左側のガソリンスタンドのところに見返りの柳が立っている。

2016.9.19

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閑散としている山谷


いわゆる山谷のエリアのど真ん中にあるアーケード。
いろは会と言う。
吉原の目と鼻の先にある。
(この写真は南千住側からアーケードの入口を撮ったもの)

山谷は日本一の日雇い労働者の街です。我々世代では岡林信康の「山谷ブルース」でお馴染みです。まだホームレスなんて言葉が無かった高度経済成長期に、この界隈に暮らす労働者の方々が東京を作りました。今は高齢化が進んで、当時の活気はまったくありません。人影はまばらです。でも、安宿(ドヤ)を紹介する人でしょうか、それとも手配師の方でしょうか、アーケードの入口近辺で睨みを利かせてます。私はそこそこジジイなので、不審がられないけれど、興味本位でカメラを持って歩いている人にはひと言「あんた。この辺で写真撮るなよ。」と言われます。それは、そのアーケードの中で寝起きしている人への配慮なんでしょうかねえ。もちろん私もそこで暮らす人にはカメラを向けません。かつては、端から端までアーケードを歩くだけで、「お兄さん、100円頂戴。」と2、3人から声を掛けられました。今は、そういうことはないでしょうね。人に話しかけることさえとっくに気力が失せている感じです。
この山谷が舞台とされている「あしたのジョー」は、山谷からほど近い泪橋(なみだばし)を涙を流して渡ってきました。いつか世界に羽ばたき、泪橋を逆方向に渡るのを目標に、死にもの狂いでボクシングに打ち込みました。泪橋を逆方向に渡れず、山谷の路上で亡くなった多くの方々をアーケード入口付近に立っているショーの像が慰めているような気がしました。



炊き出しや毛布などの無料貸し出しなどをやっている施設。
再開発反対のこののぼりは数年前からあるみたいだ。



施設の入口辺りには張り紙がたくさん。
集会のお報せや、ヘルメット・安全靴などの無料貸し出しとかの広告が。

山谷の人達の情報源なのだ。

しかし、既に終わってしまったものの告知も剥がさずにそのままになっているものがある。「はり・きゅう無料 7月4日 当館3階」とか。

<追記>
ここ教会だと勘違いしてました。失礼しました。その後、ネットで調べたら、この建物は、労働者福祉会館だそうです。
教会は玉姫公園のほうの山谷伝導所(台東区清川)とでした。
玉姫公園にもテント生活者がたくさんいるそうです。そして教会が炊き出しなどをやっているそうです。条件としては、キリスト様のお教えを説き、それをちゃんと聞いてくれた人に食べ物を提供するということだったかな。



ご覧のように殆ど人が歩いていない。
ところどころに横になってお休みになっておられる方もいるけれど、雨水がどこからか進入してきて、大変だと思う。



店のシャッター前は、店の営業が終わった後じゃないと居られないので、それまではどこかで待機しているのだな。雨の日は大変だろうね。



ここ、食べログには出てこない。
中から賑やかな声がしている。

で、どんなおやじが飲んでいるのかと思ったら、可愛いお姉さんが出てきてびっくり。

またの機会に寄ってみたいな。



地下鉄の南千住駅。
この向こうの側にJRの駅がある。

だいたい山谷に初めて来られる方のアプローチはここから始まる。



南千住駅前の広大な車線区。
左手に見える高層マンションと山谷は近くて遠い隔絶された世界。

この風景は今回で三度目。
幼少の頃、どういうわけか未明の紫色に空が染まるこの風景を観ていた。
おそらく当時荒川区に住んでいた親戚の家に寄った時だろうか。
それだけのことなんだけど、じわーっと来るな。

南千住の駅の端っこにある飲み屋「大坪屋」も行ってみたい。
いや、今度マジで寄ろう。

http://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13022910/



泪橋の交差点。
特別な交差点というわけではないが、哀愁が漂っている。

死んだおやじは木更津の墓になんて眠っているわけじゃなくて、実はこの界隈に今でも生きていて、どこかで飲んだくれているんじゃないかと思う。



ここは泣いちゃうかもってくらいいい感じの昭和の居酒屋。
私が3、4歳の頃かな、おやじとおふくろが喧嘩した夜、家に戻らないおやじがこんな店で飲んでいるのをおふくろと二人で探し当てて、無理やり連れて帰ったことを思い出した。まさにそのイメージの店だよ、ここ。

次の機会に寄りたい。

http://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13113858/

南千住から山谷のドヤ街に向かう道にはアングロサクソン系の若いバックパッカーがたくさん歩いていた。ドヤはもう日雇い労働者の為じゃなくて、日本を旅行するバックパッカーの為の安いホテルになっている。そうやってインターナショナルな街に変化してゆくのだな。

幸か不幸か、山谷の路上で暮らしている人は世代交代が無いので、いずれいなくなってしまうんだろうな。そしてそれを契機に一気にイメージを払しょくするのかな。商店街の人にとっては早くそうなってほしいのかな。なんだかとても悲しいぞ、俺は。

でもでも、路上生活者の為に一所懸命に支援している人もたくさんいらっしゃるらしい。
ワタシは自分の食い扶持を稼ぐのも大変で人を助けるなんて余裕ない。
一所懸命働いて、なんとかそういう人の為になるようなことをしなきゃね。



いろは会のアーケードの店のひとつ。
ジョーが立っているよ。



いろは会のアーケードの吉原に近い出口の近く。
雨に濡れるジョーは何を想う・・・。



通りを渡ると、目と鼻の先に吉原。
なんかそれが悲しいな。

青森の寒村から出稼ぎに来て山谷に住みつき、そして後を追ってきた娘が吉原で働く。そんなストーリーは珍しくない。

雨はまだ降っている。
まったくよく降る雨だな。
肩からぶら下げているカバンの中に雨が浸みてきている。
カメラが心配なので、小脇に抱えた。

2016.9.19

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ひさご通りの「めんまる」で冷やし中華


再び浅草へ引き返す。
雨はまだまだ降っている。

少し腹が減ってきたので、以前からずっと気になっていたこちらでラーメンでも食べようと思った。なんと言ってもこちらではラーメンが320円(しかも税込)なのだ。



しかしながら、直前に冷やし中華にした。
冷やし中華も420円という激安。
これは嬉しい。
今季で一番安い冷やし中華なのだ。

最近「さらば冷やし中華」(しばざ記)なんて書いておきながら、すみません。



ビジュアルはこんな感じ。
おお。ガラス製の器。

今日は寒いくらいなのに!!(笑)
寒くても冷やし中華は旨いのだ!!



あーー。
これは旨い。
麺がモチモチ、シコシコしている。
やられた!!!



今日は少し早めに帰りたいので、ホッピー通りはスルー。
でもちょっと寄りたい。(笑)



地下鉄の駅の近くのファミレスでこれを買って電車の中で飲む。
乗客が殆どいないので、恥ずかしくはないね。(笑)

2016.9.19  <しばざ記 1831

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